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【生き方】20代でなりたい職業に固執すると不幸になるのか?

 

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(出典 : Newspics)

 

「本当にやりたいことを勘違いしていないか」

 

 『メタルギア・ソリッド』のスネーク役、『攻殻機動隊』のバトー役である声優・大塚明夫さんの「声優魂」に対するインタビュー記事に、20代の自分に突き刺さるメッセージがあった。

 

やりたいことってなんだろう

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 僕はいま、23歳。

 

 大学は中退し、現在はこのブログの収入と沖縄にてコテージなかどまりの管理人をして生きている。

 

 中学の頃から、憧れだった役者の道を目指し、4月から9月後半までの半年間俳優活動をして、『自分が役者を通してやりたかったことってなんだ?』という問いに答えが出た。

 

 【自分の生き方をさらけ出すことで、20代で生き方に悩む人の道標になること】だったんだなと氣付いた。

 

 大学やめたり、俳優活動したり、ブログ運営したり、横浜から沖縄までチャリで移動してみたり、コテージ運営をしたり。

 

 自分が今やってることの源にあるものは「なりたい職業に固執したものでない」ことがわかったんだ。

 

ぼくはどこかで「これだ!」という勘違いをしていた

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 声優として活躍している大塚さんはインタビューでこう言い残している。

 

  ──声優業界の第一線で活躍されている大塚さんが「声優だけはやめておけ」と語る理由はどこにあるのでしょうか。

 大塚:今回選んだ言葉が刺激的で物議を醸したかもしれませんが、これは僕からのおせっかい、親心なんですよ(笑)。

 声優という仕事が「本当にやりたいこと」ではないにもかかわらず、それを勘違いして目指した結果、取り返しがつかなくなってしまう人がたくさんいるんです。

 ──声優志望者の多くが、それを「本当にやりたいことだと思い込んでいる」という指摘が印象的です。

 大塚:それがキモですね。声優志望者の皆さんは、子どもの頃からアニメが大好きだったという理由だけで、声優になろうと決めつけてないですか。

 「子どもに夢を与えたいから」などと言っているけれど、そのためには「本当に声優でなければダメですか」という話です。

(引用 : Newspics)

 

 僕でいえば、自分のやりたいことを実現できるのは「俳優だ!」という勘違い。

 

 きっかけなんてほんの些細なもので、がんばった大賞でのNGシーンが楽しそうだったからという程度のもの。

 

 最初の頃は『役者になって売れて、同じようにやりたいことを諦めてた人や子どもに勇氣を!』って言ってたから、まさに当てはまる。

 

 【ほんとうに俳優じゃなきゃダメなのか?】

 

 その理由はいまとなってはどこにもなかったし、絶対に俳優じゃなきゃダメだ!!と力強くいうこともできなかった。

 

 まさにコメントをくれたこの読者のように、目的に見合う手段がわからなくなったといっても過言ではない。

 

20代でなりたい職業を見つけられる方が少ないのではないか

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 「なりたい職業がない」

 

 就活期の自分はまさにそんなモラトリアム世代を代表する大学生だったし、きっと「なりたい職業」を見つけられている人は、どちらかといえば少数な氣がする。

 

 ましてや小学生や中学生・高校生がなりたい職業を探しても、自分の知っている範囲でしか見つけることができないから、身近な「教師」とか「塾講師」、「スポーツ選手」とか「パティシエ」なんかしか思い浮かばないだろう。現に自分が「教師」になりたいと思っていたように。

 

  大塚 : その他の選択肢を持っていないときに、そう思い込んで目指しても不幸になるだけ。自分の物差しをもって将来を考えた人は、この世界に入ろうとは思わないんじゃないかな。

(引用 : Newspics)

 

 どこかで、自分と同い年かちょっと上、年下の子が自信満々に

 

  • ぼくは○○が使命だ!
  • わたしの天職は○○です!

 

 と言っているのを見て、どこか劣等感を感じまくっていた自分。

 

 もう決められてるのってすごいなって思ってたし、どうしてこんなにも早く決められるんだろうって疑問にすら思ってた。

 

 だって、まだたったの20年ぐらいしか生きてないんだし、そんなちょっとの間で知ったこととか、見たものとか、経験したこととか、出会った人なんてたかが知れてる。

 

 いわば選択肢が少ない・他に何も持っていない時の決め付けや言い切りほど、怖いものはないんじゃないだろうか?

 

 そう思うと、もちろん「一つのことに絞って極める」というのもすごいけど、20代のうちは、自分の好奇心や興味、好きなことにいろいろ手を出してみる時期でもいいんじゃないかと思うんだけど、どうだろうか?

 

 とはいえ、僕の場合は「俳優だ!」って決めて進んでみたから「ちょっと違うかも?」とわかったので、進まなければわからなかったことでもある。

 

「違うな」と思ったら変えてみる

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 ──すでに声優学校や養成所に「行ってしまった」若い人も多いと思いますが。

 大塚:別に声優にならなくたっていいんですよ。もし「違うな」と思った場合は、撤退すればいいだけのこと。飛び込んだ結果、周囲の人間と比較したり、業界の仕組みを知ったりすることで、自分自身がもっている本当のモチベーションがわかるでしょう。

 すると、声優にこだわる必要がなくなりますよね。アニメに関わる仕事はもちろん、まったく違う道も視野に入ります。しかし、大多数の人が、それを論理的に考えられていない。なんとなく「声優になりたい」と錯覚したまま、流されているだけです。

(引用 : Newspics)

 

 その大きな分岐点が進学だったり、就活・就職な訳で、大塚さんがいうように「違うな」と思ったら変えてみるという生き方があってもいいんじゃないかと。

 

 現に僕の場合は「表現する」という手段は、舞台の上だとしても、このブログだとしても媒体が違うだけで同じなんだなぁと思った。

 それに、役者さんに「文章がうまいから脚本でも書いてみれば?」といわれたり、他人の生き方をレポートしてメディアに残すライターなんてのもやってみたくなったし、いろんな違う道も視野に入ってきた。

 

「俳優になるって言ってたじゃん」

 

 って思われたり、言われるんだけど、その時はそれだと思って突き進んでみた結果がこれなら、進む道は絶対に1つじゃなきゃいけないなんてことはないんじゃないだろうか?

 

 これを山登りに例えてみれば、これまで進んできた道を下る訳ではなく、山の途中に別の橋がかかってて、別の山に移動してまた登るといった感じだろう。戻る訳でも、登った分を無駄にする訳じゃない。

 

 むしろ登った分は今後の糧になるし、経験として刻まれるし、間違いなくプラスになるからこそ、急な方向転換が「悪いもの」と定義されることには異議をとなえたい。

 

「まずは3年」

 

 と、縛りのようにいわれているものも、同世代の仲間たちはどう思ってるのだろうか?「違うな」と思ったら、やめてみるでもいいし、転職してみるでもキャリアとしていいのではないだろうか?

 

 現に同い年の23歳、新卒フリーランスかつプロブロガーのやぎぺーは、たったの4ヶ月でキャンピングカー生活をやめている。

 

 

 また、電通→プルデンシャル→ハリウッド俳優→無職という異例の経歴を持つ「芦名佑介」さんも下記のように言っている。

 

 

なりたい職業よりも考えるべきこと

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 そしてもう1人、僕が日頃お世話になっている看護師さんが印象に残るこんなことを言っていた。

 

 私はこういう職業に就きたい!と思ったことはないんです。ものすごく小さい年齢からずっと「自分で自分を肯定したい」という氣持ちのもと、その場その場でやるべきことを全力でやった結果、今に至ります。

 例えば、高校から看護科でしたが「ナースになるために頑張る!」って感じではなく【ナースの様な知識&技術&人から必要とされる人になりたい】って感じでした。

 

 なりたい職業を考えるよりも、ここでいう【ナースのような知識&技術&人から必要とされる人になりたい】というどういう人間でいたいのか・人としてどうありたいのかを考える方が大事なのではないだろうか?

 

 それに伴っていろんな職業や、選択肢、道がある訳であり、先に職業などを決めてしまうのは順序が逆なのではないだろうか?

 

 どんな人間でいたくて、人としてどうありたいのかを考えてから、それに必要な知識や技術を高める&伸ばせる職場や職業を選んで、蓄えていく。選んでみて違うなと思ったら変えてみる、その繰り返しなのではないだろうか?

 

 結論、20代という早い段階でなりたい職業に固執すると人としてどうありたいかが抜け落ちてしまうため路頭に迷うというのが僕の意見だ。

 

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