かぜひぴBLOG

付き合って12日で結婚した話。

かぜとなれ

オープンから丸5年、シェアハウス「東京未来人アジト」を綴じます

 

突然のご報告となり恐縮ですが…

2023年3月・満5周年をもって、「東京未来人アジト」を綴じます。

今年2月にクラファンを実施し、今後もアジトを続けていくためにたくさんの支援をいただいたばかりで、このような決断・ご報告となり私自身も心苦しい限りです。

この決断に至った細かな理由は沢山あり、その一つひとつをわたし自身がその時そのときに適宜向き合い対処していけなかったことが散り積もり、結果として大きな要因になりました。

年月ともに変わっていく様々なもの・こと

この5年間、アジトの運営は管理人体制を敷き、わたし自身は2人の妊娠や出産子育て、アジトに次いで2軒のシェアハウスをオープン、と運営方法も働き方も暮らし方も、全てが大きく変わりました。

想いをもつ者が場を離れた結果

その変化は、アジトや住人との関わり方にも影響していました。完全な経営者として適切な距離を保つ側にもなりきれず、かといってがっつり現場に口を出すには時間と心の余裕が足りず。

【-夢追い人のたまり場シェアハウス- 東京未来人アジト】という当初のブランドに込めた自分の願いや想いと、変わりゆく現状との間でちょうどいい落とし所を探すも納得がいかず。

そんな悶々とした気持ちをどこか心の奥底で抱えてきましたが、改めて5周年という決して短くはない記念日を迎えるこの機に、自分自身の内面としっかりと向き合い、管理人であるなっちゃんにも相談させていただき、このような決断に至りました。

何にも持っていなかった両手に、たくさんのものをくれた

立ち上げ時、学歴も職歴もコネも、本当になんにも持ってなかった20歳のわたし。資金集めや場作りのためにオープン前3年に渡りたくさんの場所や人々を訪れ、じっくり時間をかけてコンセプトやブランドを作り込んでいったアジトは本当に自分の子供のような存在で。

今後もその想いに共感や想いを寄せてくれる人たちにとって、必要な場所として残していけなかったことを本当に残念に思います。

移ろう時間の中で紡がれた新しいカタチを未来へ

しかしながら、わたしがその場にいられず、想いを伝え続けられなかった間、

アジトを好いて支えてきてくれたなっちゃんと、
そしてあんなにニッチな場所を見つけ選び、住み続けてくれている住人たちが刻んだ時間は確かなもので。

そこで育まれたものを、今度はなっちゃん自身が改めて伝え暮らしていきたいという想いを尊重したいと思っています。

東京未来人アジトは幕を綴じますが、アジトのあの場所で、新たなブランドコンセプトの元、今度はなっちゃんがシェアハウスを続けていきます。

クラファン支援者の皆さんをはじめ、リターンに協力してくれた方々がさらなる5年へと託してくれた想いやその支援の形を、変わらず引き継いでいきます。

今後の動向については、改めてなっちゃんから共有させていただければと思います。

決断ってものはいつだって重苦しいもので

長文となりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

実はこの文を書くまでにも、半年間ほどいろんな想いを抱え悩み、なっちゃんともぶつかり、また自分の思いを整理して断ち切って、とんでもなく暗い気持ちと向き合うしんどい時間を過ごしてきました。

闇の中から、だからこそ見える光

アジト終焉は苦渋の決断でしたが、

同時に、わたしがシェアハウスを通して描きたいものや大事にしたい想いなどが浮き彫りになり、今後関わってくれる人たちとどんな世界を築きたいのか、そのために自分自身に必要なものは何か、という新たな課題と向きあう機会となりました。

それらを得るために、すでに新しい挑戦も始まっています。

タダでは転ばないと強気に見られるけど

正直、「だからこれはとても前向きな決断です」と自分自身に胸を張って言えるほどにはまだ咀嚼できていませんが、でもこの先の未来でこの決断が必要だったと感じる予感が今しているのも確かです。

アジトのクローズまでは残り半年ほどあります。まだまだ向き合わないといけないこと、なっちゃんの新しいシェアハウスのためにできることも沢山あるはずです。

最後に笑顔いっぱいにありがとうを言ってアジトを綴じ、この先のバトンをなっちゃんへ渡せるよう、もう少し頑張ります。

大丈夫。だってもう、わたしはひとりじゃないから。

アジトを始める前までに感じていた、誰かといてもどこか心寂しい感じは無くなって、今は背中を後押ししてくれる温かい手を確かに感じとることができるから。

いっぱい凹んで、沈み沈んでも、きっとまた時間をかけて浮かび上がってこれるはず。

いつも自由奔放なわたしですが、今後も引き続き応援いただけると幸いです。