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付き合って12日で結婚した話。

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沖縄までチャリ2016 〜16日目〜 この旅初めての2人旅

 

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沖縄までチャリ2016 〜16日目〜

銭湯を出発し、50kmの山登りへ 

朝早く6時頃に、お父さんが来て自家製ハチミツをプレゼントしてくれて。

 

「ご活躍を祈ってます」

 

って伝えてくれて。

 

なにかできないかなと思って、出発するまでの時間で銭湯の片付けと掃除と荷物整理をしてから朝の9時頃にお母さんに見送られて出発。

 

『人が人に優しくできるのは、優しくされるからなんだな。』

 

よく優し過ぎるって言われるけど、それはきっと自分の周りの人が優しくて、優しさで包まれてきたからだと思う。

 

そんなことを考えながら、途中道の駅「竜北」にて腹ごしらえを済ませ、あと3日と残り数100kmの道のりを噛み締めながら進んで行く。

 

今日は熊本県人吉市まで、50kmもの間ずっと山登りをするというなかなかハードな1日。

 

熊本市内は、雨の予報が嘘かのようにカラッと晴れた天氣で、25℃ぐらいの程よい暑さだったのに、八代を越え、山道に入った途端に空氣が変わる。

 

市内のような蒸し暑さや湿氣はなく、肌にそっと触れるかのような冷氣と、沈黙があたりを包み込む。

 

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川の深さが深くて光が底まで届かないのか、水の色は青ではなく緑。

 

道には、しばらく整備されていないのか、苔がごっそりと生え渡り、痛んだ舗装で自転車がガタガタする。

 

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山道ならではの吹き抜けのトンネルがあったり、自転車がいるせいでなかなか追い越せないぐらいの狭い道をひたすらに登っていく。

 

神瀬の石灰洞窟にて

しばらく山道を登っていると、一台の車が僕の横について「お兄さん!どっから来たね?」っておばあちゃんが声をかけてくれて。

 

『横浜から来ました!沖縄に向かってます!』

 

「まぁ、沖縄ね!これ、熱いけど持っていき〜」

 

って、熱々の缶コーヒーを渡してくれて。お礼をちゃんとする間もなく、颯爽と去ってしまって。

 

ひんやりとしている山中で、熱々の缶コーヒーを首や顔や手に持って感じながら、美味しくいただいて。

 

人の優しさが身に染みる。

 

そんな中、山道を登っていると「神瀬の石灰洞窟」という看板が出てきて、思わず漕ぐのをやめる。

 

『時間に余裕があるし、寄ってくか。』

 

そう思い、狭い道を入っていくと、そこには絶景が広がっていた。

 

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山間部にポッカリとあいた大きな穴の中にある、神社と石灰洞窟。どうやら熊本県指定天然記念物らしい。

 

時折、石灰から水滴が滴り落ち、床は滑りやすくなっている。

 

さらに奥に進むと、

 

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立ち入り禁止の立て札と、底の見えない洞窟があって。

 

どうやらここに、石を投げ入れるらしい。一旦神社に戻り、例のごとく三拝三拍一拝

 

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1個5円の石を手にし、奥に進んで投げ入れようとした時に、人の氣配がして。

 

氣がつくと、同じようにリュックを背負って、黄色い自転車に乗った男性がいて。

 

『チャリ旅ですか!どこから来たんですか〜?』

 

「熊本です!逆にどちらから?」

 

『横浜です!笑 沖縄に向かってます!』

 

っていう相変わらずのトークなんかして。一緒に石を投げいれることに。

 

最初に石を投げ入れたのは、もちろん僕。

 

『このチャリ旅を、無事に成功させて沖縄でも頑張ります!』

 

って念を込めて(願い事じゃない。笑)、力強く投げ入れると「ボトンッ...」と水に入った音がして。

 

投げた後に、動画撮っておけばよかったぁぁぁってなったから、Take2で願い事をした時には、不思議なことに水の音が鳴らなかった。

 

ましてや、どうしても底がどうなってるのか見たくて、立て札を越えようとすると、途端にミツバチが寄ってきて。

 

入っちゃいけないって思し召しなんだなと思って、そこはぐっと抑えた。

 

彼に行き先を聞くと、人吉だっていうから、人吉まで一緒に行くことに。

 

この旅初の2人旅

人吉に向かうまでの間にいろんなことを話して。 

 

  • 仕事の話
  • 学生時代の話
  • 好きな女性のタイプの話。笑
  • チャリ旅の話
  • 今後の展望・野望の話

 

などなど、話は尽きることなく。また、いつも孤独で走っていたからか、人と話しながら進むことが少し不思議で、新鮮な感覚だった。

 

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目的地のおおが温泉について、一緒に汗水流していると、1人のおじいちゃんが話しかけてきてくれて。

 

「仕事で終わる人生でなく、遊びも趣味も仕事も程よくこなす楽しい人生にしないとね」

 

って話してくれて。

 

よく、”老害だ老害”とか批判されてたりするけど、僕にはそう見えないし、何なら僕がこの旅で出会ってきたみなさんは、今日のおじいちゃんとこぞって同じことを言っていた。

 

「人生一度きり」

 

悔いなく、楽しく生きれたらそれでいいじゃないかってメッセージは、僕が言うよりも説得力あったな。

 

もちろん、旅をともにした彼とはLINEも交換して、バッチリ繋がった。

 

まだもう少し進むそうで、見送ってから人吉の皆さんとお楽しみの時間へ。

 

舞台でお世話になった人吉のみなさん

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地元の「八百甚」というお店にて、美味しいご飯と美味しいお酒を飲みながら、話に花を咲かせて。

 

途中アイスを買いに行ったり、ピュア過ぎるからダークな部分も磨けってアドバイスもらったり。笑

 

ほんとに楽しい時間が過ぎるのはあっという間で。

 

帰ってきてブログ書こうと思ってたけど、あまりに氣持ち良過ぎてすぐに爆睡。笑

 

とにかく楽しいこと・話すこと・人を歓迎することが大好きな人吉のみなさんにはいつも脱帽させられます。

 

今後たくさん恩返ししていかなきゃ!

 

明日は

この旅、最後の本州で最大の試練とも言える道のり。

 

雨、降らないといいな。

 

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