間違いなく『何者かになりたい』と何者かになろうとしていた君へ。
結論からいえば、あなたは何者にもなれなかったという残酷な結果でした。
そもそも「何者かになりたい」と思うこと自体が間違っていたと伝えるまで。
でもきっと、言われても分かんないだろうから、今だからこそ言える、僕からの11個のアドバイスを残しておく。
「何者かになりたい」ともがいていた君に11個のアドバイスを送る
1. まずは何者かになろうとしてみること
人は言われただけでは全くもって自分ごととして捉えられない厄介な生きもの。
何者かになりたいともがかなければ、何者にもなれないと氣付けないし、分からないまま。
もちろん題材は何だっていい。
- 好きな人の好きな人やタイプ
- 憧れのあの人
- 尊敬している先輩や友人
そうやって、自分ではない何者かになろうとしてみて初めて分かるんだ。
「自分はその人になることはできないどころか、結局何者にもなることができない」って。
この実感が全身を包む時の恐怖といったら想像を絶するほど。じゃあ、自分は一体何なんだってなるから。
カメレオンのように何者かに合わせて、真似ごとをしているただの容れ物だって氣付くから。
たくさん比較して、たくさん劣等感感じて、たくさん自分の嫌なところを見つけるんだ。
意外と自分って「その他大勢と一緒なんじゃないか」って実感が生まれてくるから。
そしたら、自然とそんな自分が嫌になってくるから。
何者にもなれない自分って一体何なんだよって。じゃあどうすればいいんだよって考えるようになるから。
マイナスのエネルギーがプラスのエネルギーに変わる時が来るから。たくさんもがけ。
2. 自分で決めて、選んで、宣言して赤っ恥をかけ
「誰かが言ってたから・おすすめされたから」って選択の基準を他人に委ねている内は何も変われない。
「誰かに期待されてるから」って氣持ちもわからなくないけど、その目標もいずれ潰れる。
自分の道は自分で決めて進むしかないんだ。そして進む時には、声高らかに宣言してみるんだ。
宣言したのに達成できなかったり、実現できなかったりするといなくなっちゃいたいぐらい恥ずかしいから。
言っちゃったからやるしかないし、逃げ場がなくなるから。実際に恥ずかしい想いもたくさんしてきた。
そしたらね、本当の意味で逃げない自分になってくるんだよ。
「もう逃げられない」って思うし「逃げたくない」って思うように自然となってくるから。
3. どんな経歴であろうと、結果が全てを語る
これまた不変の真理。
ぼくでいえば、俳優活動を半年、チャリで横浜から沖縄まで、沖縄のコテージで管理人を半年。
確かに「一般的」ではない特殊な経歴だけど、履き違えちゃいけないのは何も凄いことじゃない。
- 実際に役者として舞台に出たり、メディア出演を果たしたの?
- コテージの売り上げはどれぐらいだったの?
そうやって、結果で見られることが当たり前なんだ。
言ってしまえば、誇れるような「結果」は何も存在していない。これもまた逃れられない事実だ。
だからこそ結果を出すことにこだわる。有無を言わさぬ結果をもって、示すしかない。
4. 結果はそう簡単に出ないし、答えも見つからない
結果が全てを語る社会だというのに、そう簡単に結果なんて実るもんじゃないんだ。
ましてや何者かになりたいとか、やりたいことを探したって答えも見つからないんだ。
そりゃそうだ。
そんな簡単に出ちゃう結果なんて大したことないし、そんな簡単に見つかっちゃう答えだって同じ。
いろんな葛藤とか、努力とか、回り道をかっ飛ばしたものとしてはいいかもしれないけど
その間にすべきだったことや、乗り越えなきゃいけなかったことはツケとなって戻ってくるようになってる。
だから焦るな。
5. やりがいや、やりたいことよりも大切なこと
一番やっちゃいけないのが、何かの選択肢の時に、
- やりたいことなのかどうか
- 楽しいのかどうか
- 自分に合うかどうか
- やりがいを感じられるかどうか
を氣にすること。
先に言っとくと、これらは全部「与えられるものじゃない」んだ。
自分で、もがき苦しむ中で、自分で作って、見出していくものだってことを肝に命じておいて欲しい。
そして、お前が探しているのは「やりたいこと」なんかじゃないってこともここで伝えておく。
間違いなく「誰かから必要とされること」だって伝えておく。
分かりやすくいえば【自分が自分でいるための唯一無二の存在意義】だってことだ。
それが実感できるのなら、お前はやりたいことなんてきっとどうでもよくなるから。
「手段は何だっていいんだ」って氣付いたら、そこからが本当のスタートだ。
6. 目の前にあることを自分の力で考えて、試行錯誤して、精一杯やる
少なからず、やりたいことなんか探さなくたって、目の前にあることを精一杯やってたら自然とやりたいことになるから。
この1年間、全部独学で色んなことをやってきた。
- SEO対策
- バナーやCDジャケ写作成
- スタンプ作成
- ムービー作成
- HPデザイン
- SNS運用・マーケティング
- ライティング
最初はまったくできなかったんだ。
鳴かず飛ばずで、結果もなかなか出なけりゃ、認めてもらえるもんでもなかった。
もちろん、できなさ過ぎて
何度「あぁ!!!もうやめだやめっ!!!」って投げ出しそうになったことか。笑
時間はかかったけど、全部見よう見まねで自分で考えながら独学でやってよかった。
そりゃ、お金をかけて時間を節約する方法もあるけど、真似ごとじゃなく自分で見出したもの。
そこには自分で編み出した色があるし、オリジナルがたくさん詰まってるんだ。
もちろんまだまだ半人前だけど、できるようになったこともたくさんあるし、何より全部がやりたいことになった。
「これを使って何ができるかな?」とか「これでこんなことやあの人の役に立てる!」って
どんどんワクワクしてくるから。氣が付いたら、楽しくなってくるって保証する。
7. 自分の嫌な部分やマイナス点、直したいところこそ直視して克服していけ
よく「得意な部分を伸ばせ」っていうし「欠点は捨てろ」って言われてるけど、僕はそう思わない。
なぜならそう生きている人たちを見て、その限界を垣間見てきたからだよ。
自分のできることだけ、得意なことだけやってる人たちにはいずれツケが回ってくる。
限界がくるとそれ以上が見えないし、むしろそこで成長も何もかもが止まってしまう。
人としての幅が広がらなくなる瞬間、それは人としての老いと死すら意味すると思う。
何も変化がなく、成長もないつまらない人間になりたいかって言われたら違うだろう?
短期的にはそれでいいかもしれない。
でも長期的に見れば、嫌なことも、やりたくないこともやった方が自分のためになる。
もちろん並大抵なことじゃない。半端なく辛いし、何度も挫折しそうになる。
ただ、それを乗り越えられるかどうかで、その後の自分の人としての幅が決まってくる。
8. 死ぬかと思うぐらいの本氣の経験を積め
よくも悪くも、お前は周りに挑戦して、本氣で生きてるように見せることができる器用な一面も持ち合わせてる。
ただ、自分が一番よく知ってるはずだ。自分はまだまだこんなもんじゃないんだって。
もちろんある程度の空白や余白を作っておくことが、健康に元氣に過ごす秘訣でもある。
でもな「死ぬかと思った」って思うぐらいの状況を自分で作り出さない限りは、何も変わらない。
死ぬ氣でやった後の達成感や自分に対する納得感が大事なんだ。
その感覚が、いざという時に、自分で自分を鼓舞する一番の原動力になるから。
9. 選ばなかった道は100%後悔する
何者かになろうともがいてる内に、色んな選択肢が目の前に降ってきては、決断の連続になる。
そして間違いなく言えるのは、何かを選ぶということは何かを捨てるということ。
その都度、選ぶということに戸惑いながら、一つの選択肢を選び、他の選択肢を捨てる。
その結果、選ばなかった選択肢のことを必ず「選んでおけばよかった」って後悔するんだ。
ただ、これには少しからくりがあって、選んだ直後が特に後悔しやすい。
人はないものねだりをするようにできてるから、選ばなかった道が輝かしく見える。
でも、選んだ道を極めていくと、その内ないものねだりの氣持ちはなくなっていく。
というより、ないものねだりする時は、選んだ道が大変だったり、案外つまらなかった時だからだ。
選んだ道を楽しくしてしまえば、その内選ばなかった後悔もなくなっていく。
そういう風にうまくできてるってことを、よく知っておくといい。
10. 0か100じゃない
何者かになろうともがいてる時は、大抵焦ってるし、視野も狭くなっている。
判断する時も0か100、白か黒で決めなきゃいけないみたいな洗脳状態にすらなっている。
そんな時に覚えておいて欲しいのは、何も0か100だけじゃないし、白か黒だけでもない。
1〜99までの豊富な数字があるし、赤・青・緑って色んな色がたくさんあるから。
もちろんそんなに綺麗なものだけじゃなくても、グレーとか茶色みたいな微妙な色だってある。
1.34とか58.99とか数字にも、もっとたくさんの幅がある。
いっぱいいっぱいになると、途端に視野が狭くなってしまう時ほど、たくさんの選択肢があるってことを覚えておくといい。
11. 何が起こるか分からない未来を楽しもう
何者かになろうとする度に、きっと何か新しいことや自分の知らないことに出逢うことがある。
そんな時に限って、
- 自分の知らないことだから
- キャラじゃないから
- 先が読めないから
って億劫になると思う。ただ、それも当たり前だし、そこでとどまってしまうのも当然だ。
でも逆をいえば、わかってしまっている未来ほどおもしろくないものはない。
- 受験の結果
- 自分の結婚相手が誰なのか
- 明日起きる出来事1分1秒単位
もしこれが、いつでもわかってしまう能力を持ち合わせていたとしたらどうだろう。
きっと退屈で、何の楽しみもない、ただの作業的な毎日になってしまうだろう。
だからこそ「わからない」というのは少しのスパイスなんだ。わからないからこそ面白いんだ。
何が起こるか分からないのを不安に変えるのもいい。ちょっとワクワクしちゃう楽しみも加えてあげるといい。
今この瞬間に、明日、何ヶ月後、何年後の自分が分からなければ分からないほど楽しみなんだ。
それは、自分が想像できる範囲を超えた自分になっていて欲しい。そう願っているからだ。
あとがき
何者かになりたいという氣持ちは「その他大勢ではない唯一無二の自分でありたい」という氣持ちの裏返し。
何者かになろうとするのは、オリジナルな自分になろうとする何者でもない自分の精一杯の悪あがき。
何年か先、何十年か先に「何者かになりたい」ともがいていた日々を思い出しては
何者かになれた自分が、もがいた時期のおかげで今があるって思うような今を過ごしたい。
それまではたくさん失敗して、たくさん恥ずかしい思いして、たくさん死にそうな思いもして
全然結果も答えも出ない、暗闇みたいな道を一歩ずついっぽずつ、あえて進み続けようと思う。
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